佐山みはるのブログ

佐山みはるの“余生を楽しむ”ためのブログです。

自作の短歌

2009年短歌人3月号より

先日、落語家の月亭可朝さんが亡くなられたそうで・・・ 「ボインやでぇ」を知っている人はいるかな? wiki 一度だけ、生で可朝さんの噺を聞いたことがあります。上方(関西)落語の噺家さんなので、関東で生で聞ける機会はあまりなく・・・。 確か、ストー…

梅が枝のけそう文

桜の季節ですが、、、梅の花の歌を。 ****** ずっと同じ道を行きつ戻りつして あの日の私とあなたを探していました。 過ぎ去ってしまった時間の重みに思い出は翳り ため息が私を絡めとってしまう。 もう探すこともできないほど、たくさんの時間が過ぎ…

雨(2)

火をもいで来たる指かもひさかたの雨降る逢いに大きなる手は/佐山みはる 雨。 君に案内されたミルクホールは、小町通りの路地を入ったところにあった。 派手さはないが雰囲気のいいドアを開けて中に入ると 骨董の器が無造作に並べられていた。 明かり取りだ…

散るもよし逢う口実の花衣

“余生を楽しむ”ためのブログなので、新旧にとらわれず書いてみようと思う。 散るもよし逢う口実の花衣/佐山みはる 雨 肩先を濡らして、 かじかんだ手のかたほうをポケットに入れて歩く。 小町通りの路地を入ったミルクホールは 天窓だけの薄暗い店内。 止ま…

明日死ぬとしたら、今日、わたしはなにを語るだろうか。

明日死ぬとしたら、今日、わたしはなにを語るだろうか。 これから語ろうとしていることは、遺言に足る言葉になり得るだろうか。 なり得るかどうかはわからない、 ただ、あらゆる言葉は 「これが最後の言葉になるのかもしれない」と思いながら使いたい。 死に…